水商売に限った話ではありませんが、それぞれの業界には、その業界だけの専門用語や、業界内で使われる場合、一般的な解釈とは異なる特別な意味を持つ言葉が存在します。そのような言葉の中から、ここでは、セクキャバなど、水商売の業界で使われる「飛ぶ」という言葉をピックアップして、解説してまいります。
「飛ぶ」という言葉の意味
セクキャバ嬢として働いていると、仲間内やスタッフとの会話の中で、「○○が飛んだ」などという話を耳にすることがあります。このような場合、「飛ぶ」という言葉は、一般的な解釈のように「空を飛ぶ」という意味ではなく、「逃げる」・「ばっくれる」という意味で使用されます。水商売の業界に於いて、「飛ぶ」という言葉は、お店のスタッフに相談もなく、いきなり仕事を辞めることなどを意味します。
仕事を辞めたい旨伝える時期
水商売の業界に限らず、一般の企業でも、既存のスタッフが辞めれば、新たな人材を募集することなどが必要になってきます。また、求人募集を行なっても、新しいスタッフが入ってくるまでの間は、残っているスタッフだけで仕事をこなさなくてはいけません。そういった事情から、一般企業の中にも、社内の規約で、社員が退職を希望する時には、一か月前までに連絡しなくてはいけないと定められているところが存在します。それと同様に、水商売の業界でも、多くのお店では、退店したい場合、一か月以上前に届けを提出するといったルールが設定されています。
事前の連絡なしにお店を辞める理由
お店を急に辞めたいと言ったときに、スタッフが快く承諾してくれ、円満に退店することができれば問題ありません。しかしながら、実際には、そのようなお店ばかりではないというのが実情です。場合によっては、退店を希望する旨伝えたことから、スタッフとのトラブルに発展し、辞めたくてもなかなか辞められなくなるということもあります。そういったリスクを想定した上で、お店のルールを破り、スタッフに迷惑をかけると分かっていながら、事前の連絡なしに辞めてしまう人が少なからず見受けられます。
「飛ぶ」という言葉が、セクキャバなど、水商売の業界でどのように使われるか、ご理解いただけたでしょうか?なお、仕事が自分に合わないと感じて飛んでしまうリスクを減らすには、体験入店制度などを利用するという方法がありますので、チェックしてみると良いでしょう。